SS特論A 夏季フィールドワーク

三重大学 生物資源学部
「海洋実習」研修


三重大学大学院 生物資源学研究科教授 吉岡 基先生
のご指導の下、三重大所有練習船「勢水丸」に乗船し、海洋実習を行いました。
伊勢湾〜三河湾を巡り、海洋観測・スナメリの目視観察などを行いました。

実施日 2011/7/28(木)〜7/29(金)

参加者 本校生徒1年生  15名

引率教諭       2名

研修内容 7/28(木) 7/29(金)
  ・10:00  松阪港集合・順次乗船
  ・10:10  対面式
  ・10:15  勢水丸概要説明・安全教育・船内案内
  ・11:15  航海概略説明
  ・11:40  昼食
  ・13:00  海洋観測説明・学長挨拶
  ・14:00  松阪港出港
  ・14:15  底生生物採集(ベントスネット)
  ・15:00  伊勢湾海洋観測定点@
  ・15:45  伊勢湾海洋観測定点A
  ・17:30  夕食
  ・18:30  三河湾篠島付近投錨・仮泊
  ・19:00  講義「海と海洋観測の歴史」
  ・19:30  自由時間
  ・22:30  消灯・就寝

  ・05:00  ラジオ体操・デッキウォッシュ
  ・05:30  抜錨・発航
          三河湾内スナメリ目視観察開始
  ・07:15  朝食
  ・10:30  中山水道通過(目視終了)
  ・11:00  まとめ
  ・11:40  昼食
  ・13:00  松阪港入港
         終了式後、下船・解散
研修の様子


生徒の感想

◇今回の実習は、将来海洋について学ばない限り、人生で一度しか体験できないであろう貴重なものでした。自分たちの住んでいる地域のまわりにある伊勢湾の水質調査に、自らが関われて本当によかったです。1日目の海底の生物採集では、普段見られないような生物が生で見れて、改めて海にはたくさんの種類の生物がいるのだなと気づかされ、とても感動しました。海底から摘み取ってきた泥も、貧酸素が原因ということで、くさいにおいを実際に嗅ぎ、現在の海の状態をみて、考察することができ良い体験になりました。今年はスナメリの発見ができなかったので、本当に残念でした。過去のデータを見ると、どんどん発券数が減ってきているように思います。これには、何かの原因があるのだろうと疑問に思い、考えてみるのが海洋実習らしく、また楽しいところなのだろうと思いました。海洋実習に参加してみて、新しい友達ができ、グループで協力して実験を行うことで、コミニュケーション能力もついたように思います。研究の楽しさ、面白さ、難しさなど、たくさんのことが体験でき良かったです。

◇普段はあまり触れることのできない海についての知識を、実際に体験しながら身につけることができたのでとても良い経験になったし、改めて、私は海についての知識が浅いとも思いました。あと、いろいろな測定をするのは予想以上に大変でした。これまで私が見たり聞いたりしてきた様々なデータも、たくさんの人々の手によって出された努力の結晶なのだと思いました。やっぱり知識を得るにはどんな形にせよ、それなりの努力と苦労がいるのだと思います。また、学長や吉岡先生、TAの方たちはどの人も優しい人たちばかりで、とても楽しく2日間を過ごすことができました。私も先生のような教授に教えてもらい、あのような大学生になりたいと思いました。

◇日常ではすることのできない、海洋観測や海底の泥の観察をすることができて、とてもいい経験になりました。採泥では、今までの考えとははるかに違う結果で、とても勉強になりました。ベントスネットではあまり多くの種類の生物を採取できず、スナメリも発見できなかったりと、残念なところもいくつかありましたが、そういった体験も含めて、貴重な時間を過ごせたと思います。

◇今回は船上での実習ということで、今までに見たことのない機会や装備などがたくさんあり、緊張しました。しかし、船員さんやTAn方々はとても親切で、私たちに気さくに話しかけてくださり、緊張がほぐれたような気がします。ベントスネットにはあまり海底の物は採れませんでしがた、川の上流から流れてきた木の枝などが水を吸って海底に沈んでいたりしていて、普段生活しているときには感じない山と海のつながりを感じることができました。残念ながらスナメリを見ることはできませんでしたが、とても良い経験になりました。